旬の味覚を月ごとにご案内する【食の歳時記】。11月は、「ほうれん草」「蓮根」「レモン」「帆立貝」の4つの食材について、選び方や保存方法、調理のポイントなど、これから活躍する食材をよりおいしく食べていただくための情報をご紹介します。
また、旬の味覚を堪能していただくためのレシピ特集「季節を食べよう」では、「ほうれん草」「レモン」を使った2レシピをご紹介! 11月のおすすめレシピをぜひお試しください。
●選び方・見分け方
根元は太く、濃い赤色のものが栄養価が高いといわれています。葉は肉厚で茎が短く細いものを選びましょう。
●保存方法
葉が乾かないように湿らせた新聞紙で包み、ビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存しましょう。
●健康や美容への効果
鉄分やカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、葉酸、カリウムなどが豊富で、貧血予防に効果が期待できます。
●調理のポイント
たっぷりの湯に塩を加え、茎から葉の順で茹でます。強火で一気に茹でましょう。
●選び方・見分け方
皮はツヤがあり、ふっくらと丸みをおびたものを選びましょう。真ん中にひとつ、周りに9つの穴があるものが、おいしい蓮根の見分け方です。
●保存方法
使いかけのものは、切り口をラップなどで包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。傷みやすいので2〜3日で使い切りましょう。
●健康や美容への効果
食物繊維やビタミンCが豊富でビタミンB1、B2も含まれており、疲労回復や口内炎、肌荒れ予防にも効果が期待できます。
●調理のポイント
切り口が酸化しやすいため、切ったらすぐに酢水にさらしましょう。
●選び方・見分け方
ずっしりと重く、皮の色が鮮やかでハリとツヤがあるものを選びましょう。国産檸檬は9月から1月頃が収穫期です。
●保存方法
乾燥を防ぐため、新聞紙やラップで包むかポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
●健康や美容への効果
ビタミンCの含有量は、かんきつ類の中でもトップクラス。果汁に含まれる「クエン酸」は疲労回復にも効果が期待できます。
●調理のポイント
国産檸檬は農薬の規制があるので皮ごと使えます。
●選び方・見分け方
身はふっくらと大きく、透明感とツヤがあるものを選びましょう。生きている殻付きのものを購入するときは、殻が少し開き、触るとすぐに閉じるものが新鮮です。
●保存方法
生ものなのでその日のうちに食べ切るのが基本ですが、保存する場合は身だけをラップなどで包み、冷凍します。
●健康や美容への効果
タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富で、低エネルギーなのでダイエットにも理想的な食材です。
●調理のポイント
ウロと呼ばれる黒っぽい部分はカドミウムが濃縮されている部分なので取り除きましょう。
※食材の旬などは、地域や気候などによって異なります。
お弁当のおかずにもおすすめの「ほうれん草のじゃこ炒め」と、旬のレモンをふんだんに使ったスイーツ「レモンケーキ」の2つのレシピをご紹介します。11月の旬の味を、ぜひご堪能ください。
レシピ監修:管理栄養士・可野倫子先生
ほうれん草…120g
ちりめんじゃこ(しらす干し)…10g(大さじ2)
サラダ油…小さじ1
塩…少々
醤油…小さじ1/2
酒…小さじ1
❶ほうれん草は硬めに茹でて水にとり、水気を絞り、3〜4cmに切ります。
❷鍋にサラダ油を熱し、ほうれん草とちりめんじゃこをさっと炒め、塩、醤油、酒で調味します。
★ほうれん草は茹でた後に炒めるので、硬茹でにしたほうがおいしく仕上がります!
バター…100g
砂糖…90g
バター(型塗り用)…5g
卵…2個
薄力粉…120g
ベーキングパウダー…小さじ1
レモン汁…大さじ1
[レモンのはちみつ漬け]
粗みじん…50g
輪切り…50g(5枚)
※国産レモン120g(1個)にはちみつ大さじ2を加え、レモンのはちみつ漬けをつくっておきます。
❶室温に戻したバターをクリーム状に練り、砂糖を加え混ぜます。
❷①に溶き卵を分離しないように少しずつ加えていきます。
❸②にふるった薄力粉とベーキングパウダーを加えよく混ぜ、レモン汁、粗みじんにしたレモンを加え、あらかじめバターを塗っておいた型に生地を流します。
❹180℃に予熱しておいたオーブンに③を入れ20分焼き、一度取り出し、レモンの輪切りを並べ、ホイルをかぶせてさらに30分焼いたらできあがりです。
★国産レモンなので果汁と皮も一緒にいただきましょう。
このコンテンツは、キッチンを通じた楽しいふれあいの場づくりに貢献するために、食や暮らしに関する情報の収集、調査・分析を行っているクリナップの生活研究部門「おいしい暮らし研究所」が監修をしています。