きゅうりは水分を多く含んでいるので、脱水症状を起こしやすいこの時期にぴったりの食材のひとつ。生野菜としてだけでなく、炒めてもとってもおいしくいただける万能野菜なんです。今回は4つのアレンジを、料理研究家・谷島せい子先生に教えていただきました。
【谷島せい子先生プロフィール】
料理研究家、ライフスタイルクリエーター。専業主婦のときにフランス料理の一流シェフに習い、1975年から自宅でサロンをスタート。95年より料理教室「スタジオMOW」主宰。雑誌やテレビでも活躍するほか、料理店のメニューづくりにも携わる。2010年には、自身がプロデュースした飲食店「米祥」を東京・日本橋にオープン。クリナップの生活情報誌『365c.』では毎号レシピを担当し、老若男女問わず人気が高い。
小口切りや薄切りなどの定番の切り方以外に、ぜひお試しいただきたい切り方4つをご紹介します。今回ご紹介するレシピは、この4つの切り方でつくったアレンジです。食感だけでなく味わいにも変化がでますので、ぜひいろいろなレシピにご活用ください。
①厚半月切り
輪切りより小さく、断面も多くなって味しみもよくなります。
②細長スライス
ピーラーで縦にそぎます。具材を巻いてもよし! 付け合わせなどにもおすすめです。
③縞目乱切り
ピーラーで縦縞に向いて切ると、味しみや粉のつきがよくなります。
④粗おろし
プチプチした食感が楽しい! ドレッシングなどにプラスしてもおいしいですよ。
きゅうり…2本
豚薄切り肉…200g
サラダ油…大さじ1
豆板醤…小さじ1〜
[薬味]
長ねぎみじん切り…大さじ4
にんにくみじん切り…大さじ2
生姜みじん切り…小さじ2
[ソース]
醤油…大さじ2
オイスターソース…大さじ2
砂糖…小さじ2
水…1カップ
[水溶き片栗粉]
水…大さじ1
片栗粉…大さじ1
❶豚肉は包丁で細かく切って叩き、ミンチにします。
❷きゅうりは縦半分に切ったものを1cm幅に小口切りにします。フライパンにサラダ油を入れて熱し、強火でさっと炒め、緑色が鮮やかになったら取り出します。
❸②のフライパンに薬味を入れて炒め、香りが立ったら豆板醤と豚肉を加えて炒めます。豚肉に火が通ってパラパラになったら、合わせておいたソースの材料を加えます。
❹③がひと煮立ちしたら水溶き片栗粉でとろみをつけ、きゅうりを戻し入れてざっと混ぜ、お皿に盛ります。
★きゅうりは水気が多いので、豆板醤多めのピリ辛が夏にぴったりです!
<北京ダック風>
きゅうり…適量
食パン棒切り(さっと焼く)…適量
甜麺醤…適量
[具材]
長ねぎ千切り…適量
万能ねぎ…適量
鶏もも肉…適量
<サーモンロール>
きゅうり…適量
レモンくし切り…適量
[具材]
スモークサーモン…適量
玉ねぎスライス…適量
ディル…適量
❶きゅうりはピーラーで縦に薄切りにします。
❷北京ダック風の鶏肉は厚みを均等に開き、塩・こしょう(分量外)してサラダ油(分量外)でソテーし、食べやすい大きさに切ります。
❸食べるときにきゅうりで具材やパンを巻きます。北京ダック風ではパンに甜麺醤を塗り、サーモンロールはお好みでレモンを絞ってどうぞ。
きゅうり…1本
塩…少々
片栗粉…適量
サラダ油…小さじ1
焼き鳥のタレ(または蒲焼きのタレ)…適量
七味唐辛子、粉山椒(お好みで)…適量
❶きゅうりはピーターで縦の縞目模様になるよう皮をむき、大きめの乱切りにします。
❷軽く塩をして少し置き、水気をふき取り、薄く片栗粉をまぶしつけます。
❸フライパンにサラダ油を熱し、②の表面を高温で焼きつけます。
❹串に刺してタレをからめ、お皿に盛ります。お好みで七味唐辛子や粉山椒を添えてどうぞ。
きゅうり…1本
お好みの具材…適量
※試作時には、手でちぎったキャベツ/スプラウト/ミックスビーンズ/1cm長さに切ったえのき茸/サラミ/粗みじんに切ったゆで卵を入れました。
にんにく…適量
マヨネーズ…適量
EXVオリーブオイル、塩・こしょう、レモン汁(お好みで)…各適量
❶お皿全体ににんにくをこすりつけ、全体にいきわたるように細かくマヨネーズを絞り出します。らせんか縞を描くように絞り出しましょう。
❷具材をそれぞれ平らにお皿に乗せていきます。最後にきゅうりを鬼おろしでおろしてふりかけます。鬼おろしがなければ、包丁やフードプロセッサーでみじん切りにします。
❸お好みで、EXVオリーブオイル、塩・こしょう、レモン汁を回しかけます。