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ライフステージ別収納・見直しポイント(3)【育児卒業夫婦編】

作成者: クリナップ株式会社|2025年7月26日

ライフステージ別収納・見直しポイントの第3回は、いよいよ育児を終えたご夫婦編です。育児中と比べると時間にゆとりができ、ふたりの時間も増えてくるのでは?

キッチンが趣味を楽しむ場となったり、夫婦のコミュニケーションをもっと弾ませる場になるような収納や、先を見据えた将来に備える収納づくりのポイントをご紹介します。

 

ライフステージ別収納・見直しポイント(1)【年少~9歳編】 はこちらから≫  

ライフステージ別収納・見直しポイント(2)【10歳~高校生編】はこちらから≫

 

夫婦の時間や趣味を楽しむ収納づくり

毎日の食事づくりに追われる日々から卒業し、キッチンを趣味やゆとりの時間を過ごす場所へとシフトさせるのはいかがでしょうか? 夫婦のコミュニケーションのきっかけにもなる楽しい収納をぜひ参考にしてみてください。

ひと息つける癒しのお茶セット

くつろぎの時間にお茶やコーヒーがあるとより一層リラックスできますね。そんなときにすぐに準備できるように道具をひとまとめにしておくと手軽に淹れられます。写真のようにケースを活用して、上段には茶器、下段には茶葉を入れ、二段重ねにするとスペースを有効に収納できます。ケースのまま運ぶこともできるので便利です。

晩酌が楽しくなるお酒コーナー

お酒好きの方におすすめなのがお酒コーナーです。お酒やグラスなどの道具のほか、おつまみも揃えおけばあっという間に晩酌タイム。夫婦でお酒を飲みながら料理をつくるのも楽しい時間です。

お酒の種類や飲む頻度によって適切な収納場所を選んでくださいね。

本格料理にも挑戦したいご主人のための道具コーナー

これまではあまり腕を振るう時間が取れなかったけれど、これからは本格料理を楽しみたい!といったご主人におすすめの料理道具コーナー。こだわりの道具や調味料を集めた趣味時間を底上げする収納です。もちろん料理やお菓子づくりが好きな奥さまコーナーも◎

将来を見据えた先読み収納

セカンドステージを長い目で考え、歳を重ねたときにも安心・安全でラクにキッチンを使えるように、“まだまだ早い”今こそ将来を見据えた収納づくりをスタートさせましょう。

ラベルの文字を大きく

夫婦で使えるようにラベルを貼っておくとわかりやすくなります。歳を重ねてもはっきり見えるようラベルの文字は大きくしておくといいですね。上の写真のように比較すると一目瞭然!

遊びにきた子ども家族にもわかる収納づくり

遊びにきたお子さまやお孫さんたちにもわかるように収納を整えておけば、自由に使ってもらえたり、お手伝いしてもらえたりと負担が軽くなります。使う場所の近くにそこで使うモノを収納しておく、ラベルを貼るといった基本的な収納でOKです。お子さま家族が使うコーナーをつくると気兼ねなく使ってもらえますね。そして、その収納の場所にした理由を初めにしっかり伝えておくとスムーズです。

高いところにある収納は使わない

吊戸棚や食器棚の上段など高いところにある収納は、踏み台や椅子に乗って取り出す必要があります。その際、落下や転倒のリスクがあるため安全面を考慮して使わないように収納を見直しましょう。デッドスペースにしておくのはもったいないという場合は、お子さま家族が遊びに来たときに使う道具をしまうスペースにし、必要なときは取ってもらうようにすると安心ですね。

ラクしたい日のお手軽鍋セット

冬に出番が多くなるのが、体が温まる鍋料理! また、今日はラクしたいという日や、ひとりだから手軽に済ませたいという日にあるとうれしいお助け収納でもあるのが鍋セットです。道具や食器、スープの素まで揃えておけば、あとは好きな具材を用意するだけ。料理が苦手な方や料理が億劫なときも気持ちがラクになるはずです。

 

慌ただしかった時期を終え、ゆったりとした時間を過ごせるようになったご夫婦にとってキッチンが素敵なひとときを紡ぐ場所になるように、そして将来も安心して暮らせるように、ぜひふたりで収納の見直しに取り組んでみてください。

 

 

プロフィール

大熊千賀

暮らしStyle代表。住宅収納スペシャリスト、整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロとして活動。また認定講師として育成にも力を入れている。クリナップショールームにて収納リフォームセミナー、他講師を務め、受講者は10年で12,000人超。3児の母でもあり、「笑顔のある暮らし」を目指し、ライフスタイルに合わせた整理・収納法を提唱している。