おいしい暮らし研究所が開催したお子さま向け調理科学教室「たべものへんしんきょうしつ」を、WEB講座として特別公開! 身近な食べものの“変身”を通じて実験のように楽しみながら、お子さまに食への興味を持ってもらいたいというのが、この講座の目的です。WEB講座版では保護者の方が先生となって、お子さまと一緒にご家庭でチャレンジしていただけるような内容で構成しています。
今回のテーマは「大豆」
醤油や味噌、豆腐などの原料となる、日本の食生活に欠かせない食材「大豆」。今回は、そんな大豆をきな粉に変身させる実験をご紹介します。
大豆からつくられている食べものには、どんな食べものがあるか考えてみましょう。
前回の「お米編」では、まず固いお米と炊いたごはんを比べてみました。お米の形はあまり変わらなかったことを覚えていますか?
では、今回の「大豆編」ではどうでしょうか。原料である大豆の形がわかるものやわからないもの、またにおいや色などもしっかり観察してから実験をしてみましょう。
【準備するもの】
工程A :生大豆、洗って乾かした大豆、大豆製品(醤油、味噌、豆腐、厚揚げ、納豆など)
工程B :フライパン、洗って乾かした大豆(工程Aと同じもので可)
工程C :コーヒー用電動ミル、きな粉(ミルがない場合)
※生の大豆を用意するのが難しい場合は、炒り大豆を用意し、工程Cから始めてみてください。
【工程A】★大豆の“変身”を観察してみます。
❶大豆からつくられている食べものと、生の大豆の違いを観察してみましょう。
❷次に、①で使った生の大豆と、洗って乾燥させた大豆の違いを観察してみましょう。
★見た目やにおいなどをお子さまに聞いてみてください。
【工程B】★生の大豆を炒って、食べられる大豆に変身させます。
❶工程Aの、洗って乾燥させた大豆を10分ほど、フライパンで炒ります。
※大豆がはねる場合があるので、フライパンをのぞいたりしないよう気をつけてください。
❷炒った大豆を食べてみてください。
※炒ると食べられるようになることを確認します。
【工程C】★大豆をくだいて、きな粉に変身させます。
❶ミルで10秒ほど、大豆が粉状になるまで細かくします。
※ミルがない場合は、市販のきな粉を使用してください。
※ミルの機種により、大豆がくだけない場合があります。取扱説明書を必ず確認してご使用ください。
★見た目、におい、触った感じなどの気づいたことをお子さまに聞いてみてください。
たべものへんしんきょうしつ「大豆編」は、これで終わりです。ぜひお子さまと一緒に食べものの変化を観察してみてください。
できあがったきな粉は、お砂糖を混ぜてお団子やお餅にまぶすなど、お好みの食べ方でお召し上がりください。
また、たべものへんしんきょうしつの「お米編」でご紹介したお団子づくりと一緒に“実験”してみるのも、おすすめです。ぜひ、ご家庭でお試しください。
このコンテンツは、キッチンを通じた楽しいふれあいの場づくりに貢献するために、食や暮らしに関する情報の収集、調査・分析を行っているクリナップの生活研究部門「おいしい暮らし研究所」が監修をしています。また、「たべものへんしんきょうしつ」のプログラムは、横浜国立大学名誉教授・農学博士の渋川先生の監修のもと作成しています。