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バスルームから考える環境貢献-【第1回】温室効果ガス排出量削減に貢献するバスルームと入浴の心得

近年の世界的なSDGs推進の流れの中で、私たちクリナップでも持続可能な社会づくりに貢献するための活動を続けています。

 取り組んでいるテーマとしては、大きく3つあります。

  1. 気候変動への対応
  2. 資源循環の推進
  3. 水資源の有効活用

 さて、202010月に日本政府は気候変動への対応として、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しました。 私たちも事業活動の中で、カーボンニュートラルに向けてさまざまな取り組みを進めているところで、具体的には、太陽光発電の導入や低CO2排出量のエネルギー使用、物流における積載効率の改善や海上輸送へのモーダルシフト、営業車両の低燃費化やエコドライブ推進といった施策により、着実にCO2排出量削減へとつなげています。 詳しい内容につきましては、クリナップホームページに掲載しているサステナビリティレポートを、ぜひご覧ください。

 さて、これまで4回にわたって、温室効果ガス排出量削減につながるキッチン選びや家事のアドバイスをまとめましたが、今回は「バスルーム」に舞台を移してみました。弊社製品が製造されるまでの過程、そして皆様のお宅で使用される過程で、どのようにして温室効果ガスの削減に貢献できているか見てまいりましょう。

“軽い”製品は、環境にも、人にもやさしい

 

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クリナップのシステムバスルーム「セレヴィア」は主要部材の軽量化により、旧製品と比べて総重量が約10%削減(※1)しました。これによりCO2の排出量も約10%削減(※2)しています。これは製品化するための材料が作られ、それが弊社工場に届くまでの過程で計算されたものです。

 「工場に届くまで……」というところで、もしかしたら疑問に感じる方もいるかもしれません。そこで語られるのは、主に輸送時に使用される車両等の燃料費の削減によるCO2排出量の削減です。

 国土交通省による2020 年度燃費基準を見ると、以下のようになっています。

*車重=971 ~ 1,080 kgのクルマの燃費目標値は、23.4 km/L
*車重=1,421 ~ 1,530kgのクルマの燃費目標値は、 17.6km/L
*車重=1,991 ~ 2,100kgのクルマの燃費目標値は、12.7km/L

 車重(車両重量)とは、車両本体の重量に加えガソリン(満タン状態)、エンジンオイル(規定量)、冷却水(規定量)、バッテリーなどを含めた重量のことです。この車重が軽くなるに従って、確実に燃費が高くなっていることがわかります。

 自動運転云々はさておいて、クルマは人が乗って操作しないと動きませんから、まず人の重量、そして荷物を積む場合にはその重量がプラスされます。それが重いほどに燃料が多く消費されてしまうということです。

 つまり車重にプラスされる重量を減らしていくことは、確実に燃料消費の低減、CO2排出の削減につながるわけです。また、積み荷が軽くなるということは、作業者の負担も軽くします。軽量化された製品は、環境にも、人にもやさしい製品だということがいえます。

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 さて、原材料が弊社に届いてから、製造した製品が皆様のお手元に届くまでにも燃料は消費されます。その際にも確実に10%軽い製品は、CO2排出量の削減に貢献しているわけです。クリナップでは他の製品においても、可能な限り軽量化の努力を続けています。  

※1 当社の旧製品アクリアバス1616と標準セットで比較した場合の数値

※2 製品に使用する材料等を調達するまでの過程で排出されるCO2を対象に、当社の旧製品アクリアバスと1616標準セットで比較した場合の数値

環境にもやさしいクリナップバスルームの保温性

 

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バスルームにおける環境貢献を考える上で、大きな意味を持つ性能があります。それは、「保温性の高さ」です。

 クリナップのバスルームは、ずいぶん昔から「浴室まるごと保温」と銘打って、床・壁・天井をぐるりと分厚い保温材で包み込み、さらに高断熱浴槽の標準装備などにより、あたたまりやすく冷めにくいバスルームとして評価を受けてきました。このことはCO2削減にもつながり、電気代やガス代の家計の負担軽減にも少なからず貢献しています。

*浴室まるごと保温(※1)……1年間でCO2→84.5kg削減、電気代4,928円の節約
*高断熱浴槽(※2)……1年間でCO2→53kg削減、ガス代4,655円の節約

 このように、もともと持っているポテンシャルが環境貢献につながる他、浴室照明は省エネ効果の高いLEDのダウンライトの採用、少ないお湯の量であたたまれる半身浴ラグーン浴槽など、環境にやさしく、省エネにつながるアイテムを揃えています。

※1 在来浴室と比較。自社基準

2 在来浴槽(320L)と比較。「省エネ・防犯住宅推進アプローチブック」に基づく。使用人数:4人家族╱入浴:1/人・日シャワー:1/人・日追い焚き:1/日╱年間使用回数:365

 

シルクベールシャワーの高い環境性能

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 セレヴィアでは上記のように、浴室全体で環境に配慮した仕様を追究していますが、アイテムとして最も環境貢献のインパクトが高いのが、これから紹介する「シルクベールシャワー」です。

*シルクベールシャワー(※1)……1年間でCO2→185kg削減(※2)、21,900円の節約(水道代:6,900円╱ガス代:15,000円)

 上記のような数字が、どうして実現するのか。それは「ミスト吐水とシャワー吐水が同時に吐水される」ことにより適度な水圧と水温が保たれ、シャワータイムが短く済むため。実はミスト吐水は、肌触りがやさしく心地よい反面、水温が低下しやすいという欠点もあります。そのため無駄に湯温を高く設定しがちで、そのぶんエネルギー消費が増えてしまいます。

 一方シルクベールシャワーは肌触りの良い水流はそのままで、あたたかさを逃がしません。シャワータイムが短縮することで水量やエネルギー消費が抑えられる、環境貢献度の高いアイテムということができます。さらにウルトラファインバブル(※3)(微細な泡)の発生により、体の汚れをしっかり落としてくれるのもうれしいポイントです。

※1 従来品(最適流量10L/分)のシャワーと比較して。最適流量とは(一社)日本バルブ工業会の定める方法によりモニターにて測定した「最適と感じられる量」であり流量の上限を示すものではありません(お客様の使用状況により節水効果がばらつく場合があります)。

※2(一社)日本バルブ工業会、または「エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び    特定建築物の所有者の判断の基準(東京・4人世帯・床面積120㎡)」に基づく。

※3「ウルトラファインバブル」は一般社団法人ファインバブル産業会の登録商標です。

 

SBT_BATH_01_PH_05シルクベールシャワー及びウルトラファインバブルの性能、効果について詳しくはこちら>>

入浴時に気をつけたいポイント

 

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 セレヴィアの開発コンセプト「リビングバスルーム」は、人の暮らしに寄り添った提案。そうして生まれた空間は、人にやさしくあると同時に、環境にもやさしい空間となりました。もしご自宅の浴室がリフォーム時を迎えていたなら、ぜひ環境貢献の意味でもセレヴィアをご検討いただきたいと思いますが、今お使いのバスルームで実践できる環境貢献もあります。

 まずひとつ目は、お風呂を沸かしたら、なるべく家族がまとまった時間に入浴を済ませること。当然ながら、入浴の時間が開くとどうしても湯温が下がって追い焚きすることも増えてしまいます。時間を置かずにバスルームを使えば、シャワーが温水になるまでの時間も短縮されますから、エネルギー消費が抑えられます。

 もうひとつは、水・お湯の吐水・止水をこまめに行うこと。体や頭を洗うとき、無駄に出しっぱなしにしていませんか? とはいえ途中で水栓レバーを操作するのは面倒かもしれませんので、ひんぱんに止められるように、手元止水スイッチが付いているシャワーヘッドに交換するというのもオススメです。

 環境に配慮した製品を選んで使っていただくことは大事ですが、日々の使い方を見直すだけでも、積もり積もれば大きな貢献となるはずです。できることから始めてみましょう。

セレヴィアについて詳しくはこちら>>

 

■『キッチンから考える環境貢献』シリーズ 

第1回 「温室効果ガス排出量削減につながる加熱調理の心得」を読む>>

第2回 「食器洗いに気をつけて温室効果ガスの排出量を減らそう!」を読む>>

第3回 「長~く使って温室効果ガスの排出量を減らそう!」を読む>>

第4回 「カンタンおいしい!エコクッキングに挑戦」を読む>>

 

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