<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=3995072687287837&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">

-キッチンから考える環境貢献-【第1回】温室効果ガス排出量削減につながる加熱調理の心得

近年の世界的なSDGs推進の流れの中で、私たちクリナップでも持続可能な社会づくりに貢献するための活動を続けています。

 取り組むテーマとしては、大きく3つあります。

  1. 気候変動への対応
  2. 資源循環の推進
  3. 水資源の有効活用

 さて、202010月に日本政府は気候変動への対応として、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しました。 私たちも事業活動の中で、カーボンニュートラルに向けてさまざまな取り組みを進めているところで、具体的には、物流における積載効率の改善や海上輸送へのモーダルシフト、営業車両の低燃費化やエコドライブ推進といった施策により、着実にCO2排出量削減へとつなげています。詳しい内容につきましては、クリナップホームページに掲載しているサステナビリティレポートを、ぜひご覧ください。

 私たちのようなモノをつくるメーカーは、つくって売って、それで終わりではなく、お客さまのお手元に届いた商品が使用される段階においても環境負荷を抑えていく心くばりが必要であると考えています。たとえばCO2排出に関しては、加熱調理機器が大きく関わってきます。今回は、CO2をはじめとする温室効果ガス排出量削減につながる加熱調理機器の使い方について、皆さまとともに考えていきたいと思います。本編でご紹介しているCO2削減に関するデータは、すべて資源エネルギー庁・省エネポータルサイト「家庭でできる省エネ」(文中*)を参考にしていますので、ご興味のある方は、そちらもぜひご閲覧ください。

適正な火の大きさでCO2削減

eco3-1やかんの水が早く沸くようにと、ガスコンロの火を強火にしていませんか? 確かに早く沸くかもしれませんが、鍋底からはみ出た火は無駄の素です。たとえば水1リットル(20℃程度)を沸騰させるとき強火から中火にした場合、13回行ったとすると年間で2.38㎥の省エネにつながり、CO2排出削減量も5.3kgに。お金も約390円の節約できます(*)。温度自動調節機能が付いたガスコンロをお使いなら、沸騰したら自動で消化する機能もあるので上手に活用しましょう。

 また、水からではなく給湯器のお湯を使って沸かすのも効果的です。給湯器はエネルギー効率の高い機器で、1リットルの水を100℃に沸かすとすると、ガスコンロが178kcal消費するのに対し、給湯器は約80kcal少ない100kcalで沸く計算(*)。お湯を沸かすときはぜひ、給湯器のお湯をやかんに注いで沸かしましょう。そのほかにも、CO2排出削減量につながるガスコンロの使い方の基本として、以下のものが挙げられます。

鍋の水滴を拭き取ってから火にかける

底が濡れたままだと、水を蒸発させるのに余分なエネルギーが必要になります。

平たい底がおすすめ

鍋ややかんは丸い底のものよりも平たい底のもののほうが熱効率がよく、省エネにつながります。

点火のタイミングは?

コンロに点火するのは鍋ややかんをのせてからにしましょう。

 最近ではIHクッキングヒーターをご利用の方も増えていますが、数値は違えど適切な火力と使い方がエコ・クッキングにつながるという点ではほぼ同様ですので、ぜひご参考になさってください。

野菜の下ごしらえは電子レンジにまかせて

eco2-1

 ガスコンロをお使いの方もIHをお使いの方も、加熱調理には電子レンジも併用してお使いのことでしょう。それぞれの長所を活用されていることと思いますが、野菜の下ごしらえにおいてはCO2排出量削減の観点から電子レンジに軍配が上がることはご存知でしょうか。

 たとえばジャガイモやサトイモなど根菜の煮物をつくる際、ガスコンロで行っていた下茹でを電子レンジに任せると、11回行ったとして年間で10.5kgCO2排出量削減となり、エネルギー代も約860円の節約になります(*)。時間も短縮でき、煮崩れもしにくくなるようです。このほかにもほうれん草のおひたしをつくるときやカボチャを蒸すときなど、野菜を茹でる・蒸すは電子レンジに任せて、炒める・煮込むをガスコンロでといった具合の役割分担が省エネクッキングにつながるようです。

季節に合わせた調理法

eco4-1

暑い夏に長時間ガスコンロを使って煮込み料理をつくるのは大変ですが、先述の電子レンジの下茹でを組み合わせることで、室温上昇を抑える効果も期待できますね。とはいえ、いずれにしても冷房効果に影響してしまいますから、夏場はなるべく火を長時間使わない献立を心がけたいものです。一方で寒い冬場は反対に、じっくり煮込んだポトフで体の中から温まって暖房に頼りすぎないようにすることも、温室効果ガスの排出量削減に少なからず寄与することでしょう。

 キッチントリップでは、皆さまの食卓づくりにお役立ていただくために、さまざまなテーマでスペシャルなレシピを発信中。その中から温室効果ガスの排出量削減につながるかも……という視点で、夏と冬におすすめの2レシピをピックアップしてみました。このほかにもたくさんのレシピを掲載していますので、ぜひご活用ください。

冬におすすめ! お手軽食材で本格派の味「鳥手羽元のポトフ」

eco_potofu

レシピを見る>>

夏におすすめ! 火を使わずボリューム満点「アヒポキ丼」

eco_poki

レシピを見る>>

 

 

 

 

 

 

 

 

関連記事