おいしい暮らし研究所がお子さま向けに開催した講座「たべものへんしんきょうしつ」を、特別にWEBでも公開! 今回の実験は「味と香り」をテーマに、飲んだり嗅いだりしながら“おいしさ”の秘密を探ります。ぜひ、ご家庭でお試しください!
今回のテーマは「味と香り」
身近な食べものの“変身”を通じて、楽しみながらお子さまに食への興味を持ってもらいたいという思いで開催された本講座。
今回は、「味と香り」をテーマにした楽しい実験をご紹介します。
【準備するもの】<「香り」の実験>
お味噌汁、鍋、鰹節、おたま、ボウル(できれば透明のもの)、ざる、ペーパータオル、コップ、昆布だしやいりこだし(あれば)、塩
【準備するもの】<「味」の実験>
「香り」の実験でつくった鰹だし、塩、紅茶、砂糖、みかんシロップ(缶詰)、寒天(粉)
鍋、コップ、ふせんかマスキングテープ、ペン
まずは「香り」の実験からーー和食の基本「だし」をつくろう!
【手順①】★食べ物の香りを観察します。
❶「香り」の実験用に用意したお味噌汁を、鼻をつまんで飲んでみます。
❷味を感じるかどうか、お子さまに感想を聞いてみてください。
【手順②】★だしをつくります。
❶お鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら火を止めて鰹節を入れます。
❷鰹節がお湯に沈んだら、だしをこします。だしをこす際は、透明なボウルの上にキッチンペーパーを敷いたざるを置き、だしを注ぎます。
❸だしの香りをかいで、少し飲んでみます。昆布だしやいりこだしがある場合は、香りや味はどう違うか観察してみてください。
【手順③】★だしに味をつけます。
❶手順②でつくっただしに、塩を少し入れて飲んでみます。適量の塩を加えるだけでぐっとおいしくなることを、お子さまと一緒に感じてみてください。
「味」の実験ーー塩と砂糖を使って、味の違いを楽しもう!
【手順①】★塩加減を体験します。
❶「香り」の実験でつくっただしを4つのコップに分けて、それぞれに異なる量の塩を入れて溶かします。
❷ふせんやマスキングテープなどでそれぞれに印をつけます。お子さまに、塩の量がわからないようにしてください。
【例】★…4g/♪…5g/■…10g/●…15g など
❸薄いものから順に試飲をし、それぞれの違いを観察してみてください。お子さまの感想を聞いたあとに、それぞれに加えた実際の塩の量を見せると、どれくらいの差があるかイメージしやすくなります。
【手順②】★甘さの違いを比べます。
❶紅茶を淹れて4つのコップに分け、それぞれに異なる量の砂糖を入れて溶かします。
❷先ほどと同じようにふせんやマスキングテープなどでそれぞれに印をつけ、お子さまには砂糖の量がわからないようにします。
❸薄いものから順に試飲をし、それぞれの違いを観察してみてください。
【手順③】★食べ物の固さと甘さの関係を観察します。
❶みかんの缶詰を使って、飲みものと食べもので甘さの違いを感じるかどうかの実験をします。
缶詰のシロップに砂糖と水を足して、ふたつに分けます。
❷ひとつには寒天にします。鍋に粉寒天と水を入れ、かきまぜてから火にかけます。
❸鍋の水がふつふつして寒天が溶けたら火を止め、シロップを入れて混ぜます。
❹③を器に入れて少し冷ましたら、氷水につけて固めます。
❺④のゼリーとみかんシロップを試食し、味を比べてみましょう。固さが変わると、甘さも異なることがわかります。
今回の内容以外にも、さまざまな実験をご紹介しています。それぞれの記事は、こちらからご覧ください!
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