近年の世界的なSDGs(※1)推進の流れの中で、私たちクリナップでも持続可能な社会づくりに貢献するための活動を続けています。
取り組むテーマとしては、大きく3つあります。
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気候変動への対応
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資源循環の推進
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水資源の有効活用
さて、2020年10月に日本政府は気候変動への対応として、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しました。 私たちも事業活動の中で、カーボンニュートラルに向けてさまざまな取り組みを進めているところで、具体的には、太陽光発電や低GHG(温室効果ガス)排出量のエネルギー転換、物流における積載効率の改善や低燃費の営業車両の採用、そしてエコドライブ推進といった施策により、着実にGHG(温室効果ガス)排出量削減へとつなげています。詳しい内容につきましては、クリナップホームページに掲載しているサステナビリティレポートを、ぜひご覧ください。
このシリーズの3回目では、「製品仕様とリサイクル」に関わる環境貢献について当社ではステンレスキャビネットキッチンを提案している旨をお伝えしましたが、今回はどのようにステンレスはリサイクルされて活用されているか、その実際の様子をお伝えしたいと思います。
※1:SDGs(持続可能な開発目標):2015年に国連で採択された、2030年までに持続可能で豊かな社会を築くための17の国際目標
ステンレスは、80%以上がリサイクルされている
・長年の役目を終えリサイクル回収されるクリナップのステンレスキャビネットキッチン
クリナップがキッチンづくりにおいて重視している素材「ステンレス」。錆びにくく、水や火に強く、汚れにくい、といったキレイに長く使える性能もさることながら、製品としての役目が終わったとき、その約80%がリサイクル(※2)され、また新たな製品となって私たちの暮らしの中で活用されるというサステナブルな素材であるということも私たちがステンレスを推す大きな理由です。
クリナップでは、一番最初に発売したステンレスキャビネットキッチン【さくらDX】から約50年、ステンレスの良さをキッチンに活かし続け、現在の【CENTRO】や【STEDIA】に繋がっています。その間、さまざまな工夫・改良が続けられ、廃棄・リサイクルされる際の分解のしやすさ、余計な廃棄物が発生しないような仕様を研究し続け、現在に至っています。
※2:ステンレス協会HPより
廃棄されたステンレスがリサイクルされるまで

さて、製品としての役目を終えたステンレスは資源回収業者を通じて製鉄工場に運ばれます。そこでどのようにリサイクルされていくのか、順を追ってご説明しましょう。
①回収されたステンレスを細かく破砕
ステンレスは磁石につきにくい性質を持つことから、他の金属と分離しやすく、ステンレス純度の高いスクラップを原料にすることができます。約80%という高いリサイクル率が実現できるのはそのためです。
②電気炉でスクラップを溶解
分別された大量のステンレスを、約1,500℃の高熱により約1時間で溶解。この時点では炭素などの不純物が残っています。
③製錬炉で不純物除去
溶解後は素材としてはまだもろい状態ですので、精錬炉に移して不純物を除去し、成分調整を行います。
④さまざまな形状に鋳造
精錬工程により元の姿に生まれ変わったステンレスは、用途に合わせてさまざまな形状に鋳造されます。クリナップのキッチンで使われるものは板状となります。精密な制御によって、均一な厚みのステンレス板が成型されます。
⑤クリナップの工場に運ばれ、新しいキッチンに
クリナップの工場では、穴あけや切断などの下地加工を施し、強度を高めるために折り曲げ、もう一度リサイクルされることを考慮し、分解しやすいように樹脂部品などを取り付けていきます。こうして、新しいキッチンに生まれ変わっていきます。
*「ステンレスが生まれ変わるまで」より
クリナップキッチンから、またクリナップキッチンへ
ステンレス協会調べでは、国内のステンレスリサイクル率は約80%と発表されていますが、クリナップでは製造現場で出る端材も残さず回収するなど、限りなく100%に近づける努力を続けています。また、第3回でも紹介した、お客さまのお宅で役目を終えたステンレスキャビネットキッチンが、きちんとリサイクルの現場に届くようサポートする「キッチンキャビリサイクルプログラム」(※3)もその営みのひとつ。次々と古くなったステンレスキャビネットキッチンが、新しいクリナップステンレスキャビネットキッチンへと生まれ変わっています。
実際にはそのものがダイレクトに戻って来るわけではありませんが、「クリナップから、またクリナップへ」の意識でステンレスリサイクルに取り組んでいます。
※3:クリナップが組織する「水まわり工房」の加盟店にて実施

・長年ご愛用いただいたクリナップのステンキャビシステムキッチンS.S.(左)から、最新のステンレスキャビネットキッチンSTEDIA(右)へ。扉やワークトップまでステンレスに覆われたS.S.は、貴重なリサイクル資源として活用されました。
ステンレスを選ぶ、というサステナブルな暮らし

広く目を向けるとステンレスは、鉄道の車両や駅・公共施設の手すりや設備、化学プラントの配管・タンク、医療器具や手術機器、医薬品製造設備、海沿い・工業地帯の耐食構造材、橋梁部材や建築外装、屋上の貯水タンクなど、耐久性や衛生性が高く求められる場面で使われているのがわかります。
一般家庭でも、スプーンやフォーク、鍋やケトルといったキッチン用品、水筒・保温ボトル、ゴミ箱や収納ワゴン、洗濯物のピンチハンガーなど、さまざまな製品でステンレスが活躍しています。ぜひ、みなさまの暮らしの中でもステンレスをチョイスして、サステナブルな社会への貢献をされてみてはいかがでしょう。
■『キッチンから考える環境貢献』シリーズ
第1回 「温室効果ガス排出量削減につながる加熱調理の心得」を読む>>
第2回 「食器洗いに気をつけて温室効果ガスの排出量を減らそう!」を読む>>
第3回 「長~く使って温室効果ガスの排出量を減らそう!」を読む>>
第4回 「カンタンおいしい!エコクッキングに挑戦」を読む>>
■『バスルームから考える環境貢献』シリーズ
第1回 「温室効果ガス排出量削減に貢献するバスルームと入浴の心得」を読む>>
第2回 「汚れにくく、お手入れしやすいバスルームで環境にいい暮らし」を読む>>
第3回 「あったかくて体にやさしいバスルームで環境にいい暮らし」を読む>>